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空見の家

地上29階の位置する住戸のリノベーション。高層階は遮る樹木や建物がなく、地上よりも強風や直射日光などの外部環境は過酷である。ゆえに窓を閉め切り、機械空調によりコントロールされた室内環境となりがちである。

地表面から離れ、締め切った窓から唯一感じる事ができる自然は、刻一刻と変化する空模様である。窓の内側に上下に小障子が可動する「空見障子」を重ねることで、冷たいサッシの印象を和らげ、外部手摺を視界から遮り、空だけに心を寄せることができる。障子の格子のピッチ幅をグラデーション状に変えることで、締め切った窓から障子を通して入る光と影に表情を与え、新たな風景をつくっている。

住宅・マンション1室リノベーション

所在地:東京都

面積:110.09㎡ / 竣工:2014.1

施工:裕建設

写真:荒木 文雄

※鹿内健建築事務所の意匠設計/監理 協力

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